枝杜来姫の展示室

頭の中
鳴り響き続ける君の声

いつしか
形のないウタとなって
わたしを苦しめる

もうここに
君はいないと
喚きつづける
何物をも拒んで

ずっと
いつまでもずっと

窓の外
たたきつける大粒の雨と風

わたしに
言葉を紡がせながら
恋しさを撚り合わせる

願いは叶わない
神様はもう
天に召されたから

目を閉じても
耳を塞いでも
入ってくる
冷たい現実だけ

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